桜色の人鳥

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即興小説part15【求めるもの】

はいぶっちゃけ手抜きです。
眠くて集中力が続きませんでした。
というわけで読み直していませんが、おそらく酷い事になっていそう。

時間:15分
お題:彼女の愛した職業
要素:ぬりかべ

【求めるもの】
 常識はアルコールの波に溶け、善と悪が混じり合い、自分をルールとして定める。
 そんな酔っぱらいの二人組が夜道をふわりふわりと歩く。
 口から出るのは上司の悪口や家庭の問題、もちろん会話にはなっていない。
 誰かが彼らに注意を促しているが、言葉は脳味噌に届くまでに溶けてしまう。
 一人が催したのか、いきなりズボンのチャックを開け壁に小便をかけ始めた。それにつられるように、残りの一人も並んで小便を壁にかける。
 二人は恍惚の表情を浮かべ目を閉じている。
 しかし、小便の勢いが徐々に弱まり靴の上へかかってしまった。
 もちろん自分が悪いのだが、彼らに常識はない。
 怒り狂った男は壁を蹴飛ばし始めた。それを見ていたもう一人の男も同じように蹴飛ばし始める。
 一人は怒りで蹴飛ばし、一人は面白がって蹴飛ばす。
 どっちも同じような事である。
 しばらくして満足したのか二人は今までの感情をそこへ置き去りにし、どこかへ去って行った。
 そこへ、そそくさと女性が現れた。二人の蹴飛ばした壁を見つめ溜息を吐く。
 彼女は嫌がるそぶりも見せず小便を片付け、愛おしそうに壁を拭き始めた。
 壁はそんな彼女を見つめ「ありがとう」と声を発する。
 彼女は壁に視線を向けて「ありがとう」と返事を返す。
 互いに求め合うものがあるのだろう。
 壁は彼女に証明を求め。
 彼女は壁に感謝を求め。
 壁を掃除し終わり、彼女はどこかへ消えた。
 また違う壁達を掃除しにいくだろうか。
 また戻ってくるだろうか。
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*Comment

天使のような女性 

酔っ払い二人が汚していった壁を黙々と掃除する女性。
壁という無機質なものと一瞬心が通い合ったような気がしました。面白かったです。
  • posted by さやか 
  • URL 
  • 2015.03/02 13:31分 
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