桜色の人鳥

適当理論と小説置き場。たまに日記。小説を読むときはカテゴリ「目次」から。

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即興小説part21【神の愛人】

カフェイン70%オフがオンに見えて珈琲吹き出した。(最近の出来事)

時間:15分
お題:神の愛人
要素:高認

【神の愛人】
 私は愛されている。周りの人間からも「お前は運がいい」と何度言われたか聞き飽きた。金は家が裕福な為困ることはない。就職もコネがある。友人は皆いいやつばかりだ。
 ただ一つ、私の人生に欠点があるとすれば、高校を卒業していない事だ。履歴書や、経歴を聞かれた時に、中卒である事を告げると、皆顔をしかめる。そりゃそうだ、この御時世に高校を卒業していない奴の方が稀だと思う。
 高校に行かなかった理由は、行く意味がなかったからだ。全てそろっている私に高校は意味をなさないものだった。しかしながらこの歳になるとさすがに気にしだす。
 そこで私は高認試験を受ける事にした。最高の環境、日本一の家庭教師顔も含め、もちろん私自身一生懸命勉強した。私には自信がある。これまで、試験やテストというもので落ちたことはない。頭がいいわけではないが、選択問題は毎回はずしたことがない。
 私は神に愛されている。
 時間は一教科五十分。私の得意な選択問題だけでも点数はとれる。そこまで気を張る必要はないだろう。隣には私の友人ではあるが、私とは違い、一切神に愛されなかった女。金はない、薄い友人関係。親は既に死んでいる。
 全教科終了。結果は目に見えているが一応聞いといてやろう。この後の合格パーティーは何時からだったかしら?

 神は彼女を愛していた。彼女には何も与えず、嫉妬のあまり人を近づけなかった。逆に愛人である彼女にはすべてを与えた、そうすれば彼女の愛は私に向くだろう。何とも都合のいい女だ。
 ただ今回は本命の彼女が自ら欲しがった物をプレゼントした。そして、違いを見せつける為に愛人には与えなかった。
 神にとってはそれだけの話。
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