桜色の人鳥

適当理論と小説置き場。たまに日記。小説を読むときはカテゴリ「目次」から。

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原点たる愚痴

今回は私が小説を書き始めるきっかけとなった、『仕事場への愚痴』を、当時書いた文章そのまま載せようと思います。
元々介護職についていまして、日々ストレスを溜めては吐き出せずにいる毎日でした。

そこで、満杯の愚痴貯金箱をいったん整理し、文章にまとめ友人に無理やり読ませました。
すると友人はあろうことか「面白い」と言い放ち、また書いてくれと頼まれてしまいました。

それから調子に乗った私は毎日愚痴を書いていました。そこで文章を考えて書く楽しみを知り、今に至る訳です。
今回は物語のテーマでブログ書こうか悩みましたが原点という事でこちらに書かせて頂きます。
当時文章の知識もなく、怒りをそのまま書いているので、読点等はほとんどなく読みにくくなっています。

補足として、これは看護の学校に通っている友人に送りました。
最後に、介護職の皆様、お年寄りの皆様申し訳ありませんでした。

<当時の原文そのまま>

 今日は命ある生物ならば避けて通る事ができない生理的現象に対する俺の愚痴をぶちまけてやる!
 仕事三日目にして俺の心の余裕はもう無くなりかけている。業務という苦行に押しつぶされ隙間は一反木綿がようやく通れるほどである。
 そんな私の小さな隙間に対して施設に住まう老婆達の好きなときに好きなだけ取り出すことが出来る未来の四次元ポケットのような大腸の大きさよ!どれだけ排泄すれば気が済むのだ!しかし、ただの四次元大腸ならまだ良いのだが、彼女等のポケットの入り口は壊れている。非常に緩いのだ!その緩さゆえ本人さえ飛び出ていることに気がついていない。
 つまり漏らしている。
ならばと漏らす前にトイレに連れて行こう。しかしそんな時に限って緩かった出口は網走刑務所の門より頑く締まる
仕事を始める前のドーバー海峡より深かった俺の余裕はもう塞がれてしまった
ならば友達というスペアポケットに私の愚痴を詰め込んでやろうと思う
俺の愚痴を聞け!
しかるのち理解してくれ!

毎日毎朝毎晩、生い先短い老人共の糞尿を処理し、老人と上司の機嫌取りに追われ、立ち上がる事さえ億劫になるほど疲れて家に帰れば睡魔に勝てず自由時間もないまま明日が今日になり仕事がはじまる
しかしそんな日々の中に自分なりの楽しみを見つけて何とか正気を保っている
それでも仕事場に合わない人は必ずいるものであり、私もその例に漏れない
何故嫌いな人ではなく合わない人なのか、それは私の考え方によるものである
私は人を嫌いにならない、もし嫌いそうになったらこの人とはどこか合わないのだと、近づかないようにしている
こうすれば誰も嫌わずに私自信ストレスをためることなく日々を悠々自適に過ごす事ができる
人を嫌うだけ損である
私は人を嫌う事を嫌った
だが私の考え方は荒波どころか津波ではないかというほど荒れ果てた社会において通用しなかった
いくら自分と合わない人であっても、それが上司である限り顔をあわせなくてはならない
久しぶりに嫌いな人ができた
その上司は看護士であり、私の仕事場である「からし」のリーダーである
女性らしさの欠片もないその佇まいはファンタジー映画などでよく目にするゴブリンを彷彿とさせた
私は初めての早番で額から汗をこぼしながら働いた、もちろん笑顔で
それだというのに彼女は老人に優しく声をかける私にむけ「言葉に心がこもっていない」と叱りつけた、私自身気づかぬ所で言葉に棘があったやらもしれぬと反省した
しかし先の長くない老人を、先が長く沢山の道が目の前に広がっている私が己を殺してまで介護しているのだと思うと溜め息がでる
その溜め息を彼女はあざとく聞きつけ「利用者に失礼な事と失礼な発言はするな」と叱りつけた
これまた反省した私は溜め息を肺に留めるようになった
その日の帰り際、その上司が珍しく自ら老人の排泄介助をしているのを見た、彼女は老人の排泄物を手にうけたらしく顔をしかめながら「うわっ汚ねえ」とほざいた
へえーへえーほうほう、なる程なる程
人の振り見て我が身振り直せとはこの事だと叫んでやりたいが、もちろん黙って帰った
そして今日の出来事であるが、私は「からし」のクッキングクラブに半ば強制的に入会させられた
メンバーは3人であり1人は私よりも遅くからしに入ってきた新人であり役に立たず、もう1人はベテランではあるが髪を金に染めた自己顕示欲の塊であり、話はデタラメ脳は楽をすることしか考えぬ阿呆である
あろうことかこの阿呆はクラブのリーダーに私を指名し提出書類等々をすべて押し付けた
おかげで私は家に帰っても年間計画やら何やらを書くはめになっている
阿呆は私に「新人だから色々大変だろうけど経験しとかないとね」とほざきやがる
勤務時間が終わり、からしから退社しようとしたところ休憩室から話し声が聞こえてきた、聞く気はなかったが聞こえてしまった
阿呆が上司に笑いながら話す、「リーダーとか計画書とか全部書いてくれるそうですよ」と、上司は答える「あなたリーダーやったことないんだからやればよかったのに」、阿呆はさらに答える「あいつがやりたいっていったんですよ」
へえーへえーほうほうなる程なる程
ふざけるな!と怒鳴り込んでやりたくなったが、もちろん黙って退社した
まだまだ不満はあるが私のストレスが臨界点を超え明日働けなくなるので今はやめよう
唯一の楽しみと言えば、こうして不満を文章にしてぶちまける事と昼休みである
私は昼休みになると飯を五分以内に食べ、からしを飛び出し愛車の中へダイブする
窓を少し開け、煙草を吸いコーヒーを舐める
煙草が燃え尽きたらまた一本とりだし火をつけ喫煙する
4、5本吸った頃に頭がニコチンとカフェインで溶け始めまどろみの中へ
煙草の煙が胸の中にたまった苛立ちを吸い取り口から吐き出される
もはや出勤日の楽しみはコーヒーと煙草のみの環境であり、仕事に楽しみを見つけ出せずにいる
こんな私を誰か助けてはくれまいか
私の夢は個人経営の喫茶をまだみぬパートナーと営んでいく事である
だれか私と歩んではくれないか…
夢をみなければ心が折れそうだ
君は私の上司のような看護士にはならないで欲しい、私からのお願いだ
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